『共抱きの桜』制作話(1) 〜物語の世界観〜

作品ページをご覧いただいた皆さん。先日放送されたインターネットラジオ放送局RADIO365での生番組を聞いてくださった皆さんありがとうございます!

1次募集の〆切も近づいてきてますので、今日から少しづつ私の作品世界について語っていこうかなと思います!

今日は物語の世界観についてお話しします!
ラジオでお話ししましたが、この作品を書くきっかけになったのはとあるナレーションのお仕事で「コンプライアンス」について勉強したことが発端となります。

「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」……「◯◯ハラスメント」という言葉は50種類以上あると聞きました(今はまた数字が変わっているかもしれません)。そういった「ハラスメント」で人を傷つけないように私たちは気をつけなくてはいけないですが、もしこれが徹底的に管理・ルール化されて「絶対に人が人を傷つけない世界」を作ったらどんな世界になるだろう……と思ったのが作品作りのきっかけになりました。

作品の舞台は2200年代のとある国です。この国ではあらゆる肉体的・精神的暴力や差別が禁止され、全ての人が平等に飢えることなく暮らす国です。争いの種が生じないよう厳格に管理された社会ですが、恐怖に怯える必要がない生活で高い国民幸福度を保つ国です。

主人公のユアンはその国で「道徳調査員」という仕事をしています。暴力や差別が生じないようにしているこの国で国民が異常行動をとった際に、その人物を調査するお仕事をしています。

ある日この国の平和の象徴とされている「共抱きの桜」が放火されるという事件が起こり、ユアンはその放火犯の尋問をすることになるんですね。

ユアンは「嘘アレルギー」という特異体質を持っていて人の嘘を見抜くことができるという特技があってその能力を使って放火犯からあれこれ聞き出そうとします。
「嘘」を見抜くユアンには表裏一体の「真実」も色濃く見えます。ユアンが見た放火犯の「真実」とは……。


花岡水晴

早稲田大学文学部「演劇・映像コース」卒業
小劇場を中心に舞台出演を多数経験、現在はラジオドラマ・朗読劇など声優としての活動を中心にしています。

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